栄養士が肥満について詳しく解説
出張パーソナルトレーニングHOME FITTORE(ホームフィットレ)スタッフの松戸です。今回は『栄養士が肥満について』詳しく解説していきます。
【肥満】
・肥満とは単に体重が標準より重い「過体重」ということではなく、体脂肪の異常な増加によって体重が増加した状態。
・肥満を原因として高血圧、脂質異常、糖代謝異常、高尿酸血症、脂肪肝などを生じ、その結果として、冠動脈疾患、脳梗塞、腎障害などの発症につながる。
・肥満による健康障害を伴わないものもあるが、伴うものを肥満症という。
【肥満度の診断】
・脂肪過剰が肥満であるが、体脂肪量を調べる方法は日常的に行うことは難しいのでBMIが肥満の判定に使用される。
BMI=体重(kg)÷身長(m)2で算出することができる。
正常値が18.5~24.9であるためこれを超えるような数値が出た場合は肥満の可能性大である。
・BMI22が最も肥満に関わる合併症が少なかったという疫学研究に基づき、標準体重はBMI22に相当する体重として22×身長(m)2で算出する!
さあやってみよう!🤣
肥満度分類
BMI | 判定 |
18.5~25 | 標準体重 |
25~30 | 肥満度1 |
30~35 | 肥満度2 |
【肥満の病態】
・肥満はカロリーの過剰摂取(消費エネルギーより多い)で生じると考えられるが、実際には栄養素摂取を行うためのエネルギー消費の多いタンパク質摂取(30%)で太りにくい。
・糖質は人のエネルギー源で必要だが、過剰摂取により、過剰分が肝臓で中性脂肪に変換され、脂肪組織に蓄積され生じることが多く、さらには肝臓にも蓄積される。(脂肪肝)
・脂肪蓄積には、個々の脂肪細胞の貯留脂肪が増加するので、脂肪細胞が大きくなる。(脂肪数が増えるのは乳児期と思春期だけ)
・中性脂肪合成時には、尿酸合成も増加するので、高尿酸血症を生じやすく、体重増加に伴う内因性のプリン体増加によっても、尿酸値が増加しやすくなる。
【肥満の治療】
・糖質制限
・摂取エネルギー制限
・VLCD超低カロリー制限→1日600kcal
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